以前に働いていた会社が、パナソニックの関連会社で、そこでは毎朝『松下幸之助の一日一話』という講話の配信がありました。
私はそれを大変楽しみにしていました。
松下電器(現パナソニック)の創業者・松下幸之助さん。
多くのエピソードを拝見していると、その成功の陰には、ただの努力や知識だけではなく、宇宙との深いつながりがあったのではないかと私は感じています。
そして、“人のために役立つものをこの地上に生み出す”という、大いなる使命を持った方だと。
こんなエピソードがあります。
戦後まもない物資不足の時代、乾電池に多くの不良品が出ていた頃のこと。
幸之助さんは工場から不良の乾電池をいくつか自宅へ持ち帰り、翌朝、責任者を自宅に呼びました。
すると、まだ布団の中にいた幸之助さんの枕元には、豆電球が明るく灯る乾電池がずらりと並んでいたのです。
「これ、昨日きみのところから持って帰った“不良品”やで。
でも、こうしてちゃんと光るんや」
驚く責任者に対して、幸之助さんは穏やかにこう語りました。
「電池をじーっと見つめておったら、“炊いてくれ”“温めてくれ”って語りかけてきたんや。
それで、湯を沸かしてあたためてやったら、ちゃんと光ったんや」
もちろん、幸之助さんは電池の構造も原理も熟知していました。
でも、それ以上に大切にしていたのは、物に宿る“声”を聴く姿勢。
「情熱を持って物と向き合えば、必ず何かを訴えてくる。
屁理屈より、心で聴くんや」
物であれ、人であれ、動物であれ――
この世にあるすべての存在にはエネルギーがあり、それに心を開けば、ちゃんと語りかけてくる。
松下幸之助さんのような人は、宇宙と常に波長を合わせながら、
「今、何が必要か」「どうすれば人の役に立てるか」を感受し、形にしていく“お役目”を持った存在なのだと思います。
だからこそ、彼がつくり出した製品は、ただの“モノ”ではなく、
多くの人の暮らしや未来を支える“いのちの道具”として、生き続けているのでしょうね。
私たちもまた、心静かに耳を澄ませてみれば、
目の前にあるモノたちが、そっと何かを語りかけてくれるかもしれません。
最近観たこちらの動画も大切なことを教えてくれてますね。☺️↓
